【ステートメント】
存在とは他者との親密な相互関係を作ることで成り立っている。そしてその相互間の存在認識への志向性を表現することが私の作品の表現課題である。 私が作品として提示するのは、日常生活を行う上ですれ違う(電車や街での)人々である。その人達をスナップ写真でおさめ、そこに写った人物を選択しそれを彫塑に、それ以外の風景や人物をドローイングに置き換える。 その作業は写真という均一なインク(私はデジカメを使用している)の付着物による極めて平面の画面を用いて、もう一度そこにその写真を撮った時間確かに存在したものを立ち上がらせようとする存在を所在場所へと探ろうとすることである。確かにそこに存在したもの「どこに・本当に実体をもって・あったのか」を頭の中で立体的に明確化し処理し提示するものだ。そしてその操作によって立体で再認識・再解釈で作られた人物と一枚の写真による一面的過去の情景を観る者は行ったり来たりする。そしてそれにより私と他者(彫像モデル)、その繋がりを見つめる観賞者との間で相互間の認識と解体、再考が行われることを望む。
by hosiobi
| 2008-11-18 23:53
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